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日米同盟の正体 迷走する安全保障 孫崎享著

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「官邸から『頑張るのはもう終わりにしてくれ』と後ろから矢が飛んでくる」。著者は外務省の国際情報局長、駐イラン大使と外交の現場に立ち、今春まで防衛大学校教授を務めた。現役時代に日米交渉を担当する同僚から冒頭の述懐を聞いた。「米国の要求をできるだけ実現するのが国益とみなす」今の政官界の潮流を批判しながら、日本の安全保障政策を考察した。

著者は日米の戦略の歴史を検証する。米国は自国の優位性の確保を常に追求し、その延長の中でオバマ政権も「変革を志向しない」まま、同盟国の協力を求めると予想する。日米の国益が衝突する危うさが高まる中で、非軍事による抑止力を大切にする方向での日本の政策転換を訴える。

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