東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

勝ちたいと思った瞬間、既に負けているワケ 有名麻雀プロが考える「成果を生む発想」

9分で読める
  • 土田 浩翔 最高位戦日本プロ麻雀協会特別顧問
2/5 PAGES
3/5 PAGES

この場合、下手にブレーキはかけずに、一切合切さらけ出してしまうのです。そして自分がどこまでさらけ出せたのかを確認する。この認識が自覚への大きな一歩となります。下手に加減すると、認め方が中途半端になるので、どこを直せばいいのかがわからなくなってしまう危険性があります。

「今日はさらけ出すぞ!」ぐらいに思って、1局もしくは、1日という時間を使って自分の醜い部分をさらけ出す。キレ始めると相手もだんだん触れてこなくなるものです。でも1日、対局が終わった後に「今日はごめんな」と言えたらもう大丈夫です。

誰しも自分がかわいいので、己の非を認めることはなかなかできないものです。謝罪の言葉を伝えることができたら、もう改善可能な状態です。「俺はキレてない!」では決して直りません。これではまたすぐにキレてしまう可能性があります。「自分はキレてしまう可能性はあるけど、今日は出ませんでした。ほっとしています」ぐらいが言えたら大したものです。

私はなかなか言えませんでした。非のある自分を認めたくない。たまたまそんな自分だったけれど過去形にしようとしたものです。これでは改善できません。まずは自ら非を認める。そうすると相手にも認めてもらえるのです。「そうだよな。おまえ態度悪かったよな」と言ってもらえたら、すでに改善が始まっています。

負けた人の気持ちを考えたこともなかった私でしたが、ウィークポイントカレンダーによって、負けた人たちの心の推移がわかるようになり、その気持ちを慮れるようになっていきました。

自身の恥ずべき弱さと欠点を認めることができてからは、目も当てられなかった心の醜い部分が、卓上に出なくなったのです。そして負けたときにこそ、本当の自分に出会えていたことにも気づいたのです。

大前提は「愛される人になる」こと

相手の気持ちに寄り添うためには、相手の立場に立って考える想像力が不可欠になります。今、相手は何を望んでいるのか。この立ち居振る舞いは相手を不快にさせないか。

ただ、そこで、自己利益が目的になってしまうと、自分のために相手にこうしてあげるという損得勘定が入り込んでしまいます。

次ページが続きます:
【真の勝利とは】

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象