日立社長、「2016年の中国はさらに厳しい」

中期計画は15年度が最終年、次の戦略は?

好調の続く日立製作所だが、中国景気の減速が行く手を阻む (撮影:今井康一)
日立製作所は、2013年度と2014年度に営業最高益を更新し、好調の波に乗ってきた。2015年度は売上高9兆9500億円、営業利益6800億円を計画する。上期(4~9月期)は当初の営業利益予想から540億円上振れて着地。好調さを示したかのように見えたが、中国経済減速の影響もあり、通期計画は据え置いた。
2015年度は2013年度から始まった中期経営計画が最終年度を迎え、2018年度に向けた計画を策定する節目の年でもある。12月15日、日立製作所の東原敏昭社長は東洋経済などの取材に応じ、足下の状況や中計の進捗について語った。

 

――3カ年の中期経営計画が2015年度に最終年度を迎える。

当初は2015年度に売上高10兆円、営業利益率7%超、グローバル比率50%超という目標を掲げていた。だが、2015年度に公表した計画は、IFRS(国際会計基準)で売上高9兆9500億円、営業利益6800億円だ。

私自身は「10兆円」と「7%」にこだわりを持っているので、社内では当初の目標を目指すように頑張っているところだ。海外売上高比率については2015年度上期で50%を越えており、通期でも達成できるだろう。

――2018年度に向けた計画は。

数値は検討中。2016年5月には発表したい。こだわる所は最終利益とキャッシュコンバージョンサイクル(投下資金の回収期間)だ。

マイナス要因をカバーして増収に

――収益力は着実についてきているのか。

東原社長は「売上高10兆円、営業利益率7%にこだわる」と語った

売上高については2014年2月に三菱重工業と火力事業で合弁会社を作り、2015年10月には米ジョンソンコントロールズと空調機器の合弁会社を作った。どちらもマイノリティ(事業は連結対象外)となったが、全体の売上高は2013年、2014年、2015年度と伸びている。

営業利益も2013年と2014年度は過去最高益となった。利益を確保する体質は、「(グループ横断で原価低減などを進める)日立スマートトランスフォーメーションプロジェクト」活動でついてきた。ただ、グローバルの強豪相手と比べると、キャッシュコンバージョンがまだ弱い。さらなる改善が必要だ。

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