北朝鮮経済、4年連続でプラス成長していた 経済制裁が効いていない?
北朝鮮の国民総所得(GNI)は2014年基準で韓国の21分の1、貿易総額は144分の1−−。そんな統計が発表された。
韓国の統計庁が15日に発表をしたのは「2015北韓(北朝鮮)の主要統計指標」。冒頭の指標以外では、人口は北朝鮮が2466万2000人、韓国が5042万4000人とほぼ2分の1の規模、1人当たりGNIはそれぞれ139万ウォン(約19万円)、2968万ウォン(306万円)と21分の1となっている。また、経済成長率は1.0%、3.3%と北朝鮮がこの程度は経済外成長していることを示した。
人口は韓国の半分、1人当たりGNIは14万円
貿易総額は北朝鮮76億ドル(約9259億円)、韓国1兆0982億ドル(約134兆円)と144分の1規模、コメの生産量は北朝鮮215万トン、韓国424万トンと発表した。
移動通信電話の加入者数のデータもある。人口100人当たりの加入者数は、北朝鮮が11.19人、韓国が115.54人。北朝鮮は韓国の10分のの1規模となっている。
今回発表された統計は、韓国の各調査機関が調査した2014年の北朝鮮の経済統計となる。特に注目されるのが、北朝鮮が1%成長と韓国側が推定したことだ。
これについて、北朝鮮経済に詳しい帝京大学の李燦雨(リ・チャヌ)教授は「成長率は低いものの、4年連続でプラス成長と推定したことに意味がある」と指摘する。李教授によれば、韓国銀行は2011年に0.8%、2012年1.3%、2013年1.1%、そして2014年1.0%と発表していると紹介、それは「北朝鮮が国連の経済制裁や日本・韓国の経済制裁が続いているなかでのプラス成長が続いていることを示すためだ」と言う。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら