ナゾの中国政府系?ファンド「OD05・オムニバス」が大株主に名を連ねる上場企業・全リスト

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 中国の政府系ファンドといわれる「OD05・オムニバス」が日本企業の株式保有を増やしている。国内上場企業を対象とした東洋経済・大株主調査によると、2012年3月期末時点でOD05・オムニバス名義株主が調査結果に登場した企業は238社に上った。3月期決算の会社のうち、11社に1社が株式を保有されている計算だ。

OD05・オムニバスが初めて調査に登場した07年3月期にはわずか5社だったが、その後5年間で238社に達し、時価合計は3兆5000億円超となった。保有時価上位には、トヨタ自動車2278億円、三菱UFJフィナンシャル・グループ1532億円、ホンダ1270億円、三井住友フィナンシャルグループ1062億円と、自動車メーカーやメガバンクが並ぶ。

その投資姿勢にも変化が見られるようになった。10年3月末は保有91社のうち9割以上が日経平均構成銘柄だったが、12年3月末には6割強まで低下。本決算ベースでの推移を見ると、新たに株主に登場した会社48社に対し、消えた会社も25社あり、銘柄入れ替えが進んでいる。

トヨタやJR東日本のような有力企業が新たに登場し、持ち株比率ではツガミ(3.13%)、エスペック(2.69%)といった日経平均構成銘柄以外の中堅企業が上位に並ぶ。OD05・オムニバスの実態はまだつまびらかではないが、日本の株式市場における存在感は着実に増大している。


 社名の前の○は日経225採用銘柄、比率は小数点第2位四捨五入で表示


関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事