福島第一原発4号機・使用済み核燃料プールの危機的状況を米上院議員が指摘、「国際的支援を仰げ」と駐米大使に書簡を送付
福島第一原子力発電所を4月6日に視察した米国のロン・ワイデン上院議員(民主党、オレゴン州選出)は16日、同原発の危機的状況を回避するために日本が国際的な支援を要請すべきだとする書簡を藤崎一郎・駐米大使に送付したことを、自身のホームページで明らかにした。
米上院エネルギー委員会に所属するワイデン議員は、同様の書簡をスティーブン・チュー・米エネルギー庁長官やヒラリー・クリントン国務長官、米原子力規制委員会のグレゴリー・ヤツコ委員長にも同日付けで送ったと言及。米有力議員による警鐘は、国際的にも大きな注目を集めることになりそうだ。
ワイデン議員が特に問題視しているのが、1300体を上回る使用済み核燃料が存在する4号機の核燃料プール。ホームページで同議員は、再び大きな地震が起きた場合に重大事態になる可能性があるとしている。
4号機の使用済み核燃料プールについては、代替冷却設備が原因不明の自動停止を起こし、設備が故障・冷却液が漏れるというトラブルが4月12日に発生している。
ワイデン上院議員のホームページに掲載されたニュースリリースは下記URL。
http://www.wyden.senate.gov/news/press-releases/after-tour-of-fukushima-nuclear-power-station-wyden-says-situation-worse-than-reported
故障した4号機使用済み核燃料プールの代替冷却設備
(岡田広行 =東洋経済オンライン 写真提供:東京電力)
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