日本の税金 新版 三木義一著

拡大
縮小
日本の税金 新版 三木義一著

税制とは本来、自分たちの属する組織である国家のために必要な財源を拠出することである。ところが、どこか「取られる」というイメージが付きまとう。税法の専門家である著者は、そうしたイメージを払拭できないのは、私たちが税金と正面から向き合ってこなかったからだと説く。巨額の債務超過を生み出してしまったのも同じ理由による。

所得税、法人税、消費税、相続税、地方税などの基本的な仕組みを解説しながら、日本の税制の何が問題で、どう改革すればいいのかを論じている。消費増税論議がかまびすしいが、必ずしも増税=悪ではないとも述べる。国民が納得して税金を拠出し、社会の安定に寄与できる税制づくりの道標を示す。

岩波新書 840円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT