マイクロソフトが「五番街」に進出したワケ アップルを模倣した戦略は実を結ぶのか
ロゴとサイネージにはリンゴがないものの、マイクロソフトの大きなニューヨークの旗艦店は、アップルのイベントの全ての要素を持っている。そして、10月26日のオープニングの瞬間は、アップルの店と同様、大きな歓声に包まれた。
店舗内で、独創的なカウンターを求めて、アンサーデスクに行ってみてほしい。お支払いですか。あからさまなレジはそこにはない。モバイル・アソシエイトが手助けしてくれる。
五番街という、まさに一流の立地条件にオープンしたこの店舗は、アップルの店舗からほんの数ブロック離れた場所にある。
マイクロソフトでデバイス部門担当副社長を務めるパノス・パネイ氏は次のように言う。「私達の店舗は五番街にあり、ここでは人々が高品質な携帯電話を見たがっています。彼らはそれらに触れてみたい。彼らは購入する物を好きになりたいと考えています。そして、そうした思いがここで起こるに違いないと、我々は信じています」。
この店舗はマイクロソフトが最初の自社ブランドラップトップコンピュータを始める足がかりとしての役目を果たす。ラップトップは、最新のsurfaceタブレットと同様に、予約の時点で強い需要があるという。
しかしアップルの小売の成功例に倣った今回の試みに成功の保証があるわけではない。
S&P CAPITAL IQ の株式アナリストスコット・ケスラー氏は言う。「マイクロソフトはアップルと違っている。私の意見ですが、人々はアップルのブランドが気に入っているし、愛しています。そして彼らはアップルに関する全てが好きなんだと思います。マイクロソフトの場合は、そのような種類の顧客とは違っています。提供している製品とサービスが多種多様なので、販売はかなり難しくなると思われます」。
しかし少なくとも初日は盛況だった。売り上げはとりわけXboxの分野で、かなり活発なようだ。新作の Halo ゲームに対してゲームファンが飛びつくよう周到に計画されているからだ。
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