人が死なない防災 片田敏孝著

拡大
縮小
人が死なない防災 片田敏孝著

東日本大震災時に大津波に襲われた岩手県釜石市。しかし、小中学生の生存率99・8%を記録した。なぜ、これだけの高い率で生き残ることができたのか。そこには釜石市の危機管理アドバイザーを務めてきた防災研究者の著者が長年行ってきた防災教育の成果があったという。

釜石の児童・生徒の主体的行動と、当地で取り組んできた津波防災教育について紹介。東日本大震災の経験から見えてきた、人々の意識や国の防災の課題を浮き彫りにするとともに、学校における防災教育の重要性を説く。

行政主体の防災に国民が頼りすぎており、責任を他者に求める意識を変えないかぎり自分の命を守ることはできない、と警鐘を鳴らす。

集英社新書 798円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT