「良識の府」が総括質疑をスッ飛ばす異常事態

安保法案を巡る終盤国会は何かがおかしい

 17日夕方、もみ合いの中で採決は行われた(写真:REUTERS/Toru Hanai)

安保関連法案の採決を巡っては9月17日の未明まで、参院は全く膠着状態だった。何が起こるかわからないままに、何が起こってもいいように対応しておかなければならない。前例のない事態に、議員も彼らを取材する記者も、見通しがつかないままに参院本館3階の第一理事会室前に佇んでいた。

そして17日午前8時50分から参院平和安全保障特別委員会の理事会、午前9時から同委員会が設定されると、多少は動く様子が見えてきた。

17日朝、鴻池祥肇委員長は理事会が開始する1時間も前に、平安特の議場となる第一委員会室に入室した。そこから数メートル離れた第一理事会室の前には、多数の野党の議員たちが待機していた。前日と同じく、鴻池委員長を理事会室に閉じ込め、委員会を開かせないという戦法だ。

与党側は看板を掛けかえる奇策

これに対して与党側は、「奇策」で応じている。午前8時30分に参院事務局の職員が、第一理事会室に掛っていた理事会の看板を第一委員会室に掛け替えたのだ。これで理事会は第一委員会室で開くことができ、そのまま委員会に移ることができる。

当然のことながら、野党はこれに猛反発。そして与野党の理事たちが鴻池委員長を囲み、大論争することになってしまったのだ。

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