平成不況の本質 雇用と金融から考える 大瀧雅之著

平成不況の本質 雇用と金融から考える 大瀧雅之著

個人がネットワークなしに生活できるという「反社会的」な経済構造の変化や議論が横行していると著者は言う。

「反社会的」な所作の一つが「若者被害者・年配加害者論」。空虚な構図の下で、単に世代間の対立をあおっただけと。「リフレ論」は、デフレが不況の原因であり、それは金融政策の誤りに帰着すると主張するが、超緩和金融政策でインフレが起こるのか不分明なうえに、貨幣固有の価値を認めないナンセンスな貨幣数量説に依拠し、ハイパーインフレという「反社会的」な現象を呼び込むとも指摘する。

誤った経済理論、あやふやな統計手法を払いのけると、日本経済のこの20年がどのように見えるか、今後いかにあるべきかを明らかにする。

岩波新書 735円

  

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
途上国の石炭火力支援を<br>日本はやめるべき

アル・ゴア元米国副大統領は地球温暖化対策の重要性を訴え続けている。米国は温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの脱退を表明。対策は後退してしまうか。日本がすべきことは何か。