「モチベーション」は他動詞(アゲる)と一緒に使うのではなくて、自動詞(アガる)と一緒に使う言葉です。外からの力ではアゲられない、心の中で芽生えて育つ植物みたいなものであるという意味です。
植物は引っ張っても叩いても育たず、自ら育つもの。人にできるのは植物に育ってもらう準備だけです。モチベーションも同じで、叩いてもスイッチを入れてもアゲられない。自らアガってもらうもの。できることは、モチベーションにアガってもらう仕掛けを作ることなのです。
デキる人はモチベーションが下がったとき、植物を育てるときと同じお作法を使っています。
(1)離れる
下がったモチベーションは、しおれた植物と同じ。残業や休日出勤して無理に頑張るのは逆効果で、もっとしおれてしまいます。仕事から離れて回復を待つ、オフの時間を持つことが最初のお作法です。
(2) 一つだけ、やってみる
植物が育つには十分な土壌が必要です。モチベーションの土壌は心が元気であることです。モチベーションが下がっているときに難しいタスクに着手すると、心が疲弊します。今、順調に進められていることや簡単なタスクなどから、一つずつ取りかかりましょう。
(3) 1週間の予定を、立ててみる
モチベーションがアガるには、目標という栄養が必要。でもサガっているときに高い目標を立てると、栄養価が高すぎてかえって負荷がかかります。そんなときにぴったりの栄養は目先の目標。目先の2~3日や1週間だけ計画を立てて、ちょっとずつクリアしていきましょう。
次に、日常的にモチベーションを高く保つための工夫をご紹介します。
料理を作るときの気持ちを当てはめよう
「仕事がおもしろくないからモチベーションが下がる」と、周囲の環境のせいにするのをよく耳にします。もちろん環境はモチベーションに影響しますが、モチベーションを高く保てる人を観察していると、環境に左右されることなく、仕事に楽しみながら取り組んでいる人が多いようです。
デキる人が仕事を楽しめている理由として、ある共通点に気づきました。仕事を目の前にしたときに同じ「呪文」を唱えているのです。それは、
「どうしたら、もっとオイシクできるか?」
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