透明社員を使え!やる気のない部下を頼れる戦力に変える方法 エイドリアン・ゴスティック/チェスター・エルトン著

透明社員を使え!やる気のない部下を頼れる戦力に変える方法 エイドリアン・ゴスティック/チェスター・エルトン著

ある社員は上司と何度も顔を合わせていたのに、上司はその社員の名前すら覚えていない。会社で優秀な社員が姿を消していく。上司が社員をひとりの人間としてではなく、機械の歯車くらいにしか認識していないということが実際に起こりうる。自分の姿が見えていない、見過ごされている社員を「透明社員」と本書では述べている。

研修コンサルティング会社リン・ラーニング・ラボのアデル・リンによる調査では、
調査の対象となった88%の社員が抱える最大の不満は「自分の仕事を充分に認めてくれない」ことだと答えているという。米国人材マネジメント協会によると、離職者の仕事を辞めた理由も79%は「認めてもらえない」「評価されない」ことだとしているのだ。

本書でいう「透明社員」は力を尽くしても、上司から認められない、評価されないと感じている。彼らは、頑張っても仕方がないという気持ちに陥ってしまう。社員が諦めの境地に至ると、仕事に対しての参加意識が低くなる。参加意識が低い、すなわち業績が悪いという図式も成り立つ。

確かに誰かに認めてもらうということは、自分が必要とされていることを実感できる。自分が会社にとって価値ある存在であるとわかれば、会社にとって有益な行動をとり、モチベーションも高まるだろう。

逆に、上司が部下を認める習慣がないと「透明社員」となり、会社からいなくなる部下が増える。「認める」ことを実践している管理職は少ないだろう。ミスを咎めることはよくある光景なのに。どうしたら部下の力を発揮させ、参加意識が高く積極的に行動し、成果をあげることができる社員になるのか。その答えが全て本書の中にある。上司、リーダーとして部下をやる気にさせたい、何でいう通りにできないのだ、などと悶々と考えている人にはうってつけの内容だろう。

まず、参加意識を高める3つのステップ。優れたリーダーは次のシンプルな行動で組織を成長させる。
・指針となるビジョン(目標)を定める
・組織の目標達成につながる社員の功績に積極的に目を配る
・その功績を褒める

なかでも、本書は社員に目を配る、褒めるところに特化して記述している。

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