学校給食の牛乳からセシウム検出、武蔵野市が急遽提供を中止

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学校給食の牛乳からセシウム検出、武蔵野市が急遽提供を中止

東京・武蔵野市の小学校で10月26日、給食に出される予定だった低温殺菌牛乳から放射性物質セシウムが検出された。これを受けて、同市教育委員会は急遽牛乳の提供を取りやめた事が判明した。

牛乳の取りやめがあったのは、同市の小学校12校のうち8校。8校は同じ給食センターから牛乳を配送されている。同市教委によれば、今回の低温殺菌牛乳は毎日児童が飲んでいる通常時の高温殺菌牛乳とは別に、市が昨年から月1回に群馬県内のメーカーから仕入れている牛乳だ。

低温殺菌牛乳を採用する背景には、栄養価が高く、牛乳本来の味を子ども達に教えたいとの考えがあった。震災後はいったん停止していたが、今年7月に現地視察をした上で、10月から仕入れを再開した。
 
 今回、検出されたのはセシウム134と同137合計で7ベクレル/キログラム。児童と保護者には、学校から牛乳の急遽提供中止の事情説明に関する文書が配られた。「国の暫定基準値である200ベクレル/キログラムよりもかなり低い数値だが、保護者からの不安な声が多く、独自に判断した」と、同市の給食担当者は述べる。これには保護者や住民から感謝の声が多くあったという。

同市は今までも、牛乳で5回、低殺菌牛乳で2回と合計7回牛乳の放射線物質検査を行ってきたが、今回が初めての検出となった。今後も牛乳の検査を継続し情報公開に取り組むが、放射線物質が検出された群馬県産牛乳のメーカー名は開示していない。

※武蔵野市の市立学校給食食材の放射英物質検査の情報開示サイト
 
 (張 子渓 =東洋経済オンライン)
 

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