想定以上!「引越のサカイ」が好調な理由

5期連続の増収増益が射程圏

引越といえば個人を想起しがちだが、サカイの売り上げは半分が法人契約で占める

「一般企業の荷動きが活発で、物流会社はどこも業績がいい。モノが動けば人も動くもの。引越需要も根強い」。真鍋彰郭取締役・経理部長はこう話す。引越業で最大手のサカイ引越センターが7月24日に発表した第1四半期(4~6月)は売り上げが前年同期比4.5%の198億円、営業利益は11.4%増の31億円となった。

当初に計画していた中間期の営業利益は28億円であり、出だしの3カ月でそれを超過した。ただ、第2半期(7~9月)も同じように利益を稼げるわけでもない。同社の場合、引越需要が集中する3~4月に年商の約3割を稼いでおり、近年は第1四半期で上半期分の利益の大半を計上している。

単価上昇が追い風

引っ越しというと個人を想起しがちだが、サカイ引越センターの作業件数の約半分は法人契約が占める。第1四半期は需給の逼迫を背景に好採算案件への絞り込みを進め、件数は前年同期比0.4%増の18万3266件とほぼ横ばいの一方、単価は3.6%上昇し10万3558円となった。

通期で計画する作業件数75.8万件(前期比6.1%増)の達成は微妙だが、単価アップ(通期の前提は9万4900円)を背景に、業績は上方修正される可能性が高い。第1四半期決算を受けて同社は通期の業績見通しを据え置いたが、当初の計画を達成すれば2012年3月期から5期連続の増収増益となる。

もっとも、消費者の節約志向もあり引越業界における価格競争は厳しい。そうした中、サカイ引越センターでは近年、北海道・東北から九州・沖縄まで全7地区のいずれでも売り上げ、作業件数を拡大。2000年から始めた全国向けのテレビCMで知名度が上昇した効果も大きい。当時は売り上げ高の11%を占めた広告宣伝費は2015年3月期で3.5%まで低下した。

次ページさらなる作業件数の拡大にらむ
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