任天堂の岩田社長が55歳で死去

胆管腫瘍が悪化

 7月13日、任天堂は、岩田聡社長が11日に胆管腫瘍のため死去したと発表した。5月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 13日 ロイター] - 任天堂<7974.T>は13日、岩田聡社長が11日午前4時47分、胆管腫瘍のため京都市内の病院で死去したと発表した。55歳だった。任天堂によると、数日前から体調を崩して入院し、容態が急に悪化して亡くなったという。

昨年6月に胆管腫瘍の切除手術を受けて一時療養していたが、8月の盆明けに業務を再開し、10月には4カ月ぶりに公の場に姿を見せるなど復帰をアピールしていた。昨年6月に欠席した株主総会も、今年6月26日には出席して議長を務め、続投が決まったばかりだった。  

岩田氏の死去によって、任天堂は、宮本茂専務と竹田玄洋専務の2人が代表取締役となる。後任社長は未定としている。

岩田氏は2000年に当時社長だった故山内溥氏に招かれて任天堂に入社し、02年5月に42歳の若さで社長に就任。携帯型ゲーム機「DS」、据え置き型ゲーム機「Wii」の大ヒットを実現し、従来のゲームファンにとどまらず女性や大人など「ゲーム人口の拡大」を掲げ、ゲームを楽しむ層を広げた。

しかし、後継機の「3DS」、「WiiU」では苦戦し、2014年3月期まで3年連続で営業赤字を計上。15年3月期にようやく営業黒字に浮上し、岩田氏は「17年3月期に任天堂らしい利益水準を目指す」方針を掲げていた。

「任天堂らしさ」にこだわった岩田氏は、当初スマートフォン(スマホ)ゲームへの参入に慎重な姿勢を見せたが、今年3月に一転してスマホゲームをディー・エヌ・エー(DeNA)<2432.T>と年内に共同開発する方針を発表した。

また、米ユニバーサルスタジオ運営会社との提携でテーマパーク事業への参入を表明。健康事業に15年から参入する計画で、来年には次世代ゲーム機「NX」の公表を予定するなど、新しい事業展開に意欲を見せていた。

東工大在学中から「天才プログラマー」としてキャリアをスタートさせ、任天堂向けソフト開発のハル研究所の社長を経て、1889年の創業から同族経営が続いていた任天堂の社長に指名された異色のキャリアを持つ岩田氏は「名刺には社長と書かれているが、頭の中はゲーム開発者。しかし、心はゲーマー」など名言を残してゲームファンに愛された。

*見出しを修正しました。

 

(村井令二 編集:山川薫)

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