ハンナ --悲しい少女と不景気と暴力《宿輪純一のシネマ経済学》

ヨーロッパ北部のフィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親(エリック・バナ)に生まれたときから隔離され、格闘・殺人に関するテクニックを徹底的に教え込まれたハンナ(シアーシャ・ローナン)。彼女は人の痛みを知らず感情を持たず、悲しく16歳になる。
 
 すでに父親の戦闘能力を超えていたハンナは、ある任務のためにヨーロッパへと旅立つが、父親の同僚だったCIA捜査官のマリッサ(名女優ケイト・ブランシェット)がしつこく追ってくる。マリッサはハンナの母親の仇でもある。
 
 このハンナとマリッサがモロッコからベルリンへの移動しながら対決し、ハンナの出世の秘密が明らかになっていく……。

ハンナは旧約聖書で登場する女性の名前でもある。ヘブライ語で「恵み」の意味であることは皮肉か。

このCIAの殺人工作員系の話は映画に多い。登場する映画も『ボーン・アイデンティティー』の主人公ジェイソン・ボーン、『ザ・シークレット・サービス』の犯人、『ロング・キス・グッドナイト』の女主人公など、挙げ出すときりがない。しかもすべて悲しい人生を送る。

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
情報の裏側<br>ググるだけではカモられる

スマホの登場で簡単に情報を手に入れられるようになった。一方、エセ情報も氾濫。情報洪水の舞台裏と、荒波を泳ぎ切る実践スキルを紹介する。佐藤優氏、池上彰氏…情報賢者が登場。