ふわり空中散歩!夢の移動手段ついに実用化 <動画>マーティンジェットパックは15万ドル
「マーティン・ジェットパック」は2016年の商業化に向けて準備が進められており、開発者によれば、本製品は緊急対応と捜索・救助任務に対して大きな変革をもたらすという。まるで、ドラえもんに出てくるタケコプターのようなもので、その場からすばやく空に飛び立つことが可能だ。
ロイターのジム・ドラリー記者が、6月15~21日に行われたパリ航空ショーで商品化に取り組むチームを直撃した。以下が動画中のナレーションの日本語訳である。
ジェットパックの価格は15万ドル
商業用ジェットパックとしては世界初となる本製品が、15万ドルであなたのものにできる。
30年にわたる研究の結晶であるこのマーティン・ジェットパック。テスト飛行では地上1000メートルを超える高度で、最大時速74マイルの飛行能力を見せた。
本模擬装置はパリ航空ショーの観客に本物のジェットパックでの飛行がどのようなものになるか、その一端を垣間見せた。
マーティン・ジェットパックのチーフエグゼクティブ兼マネージングディレクターのピーター・コーカー氏は次のように言う。
「展示した模擬装置はジェットパックと同様、実際に飛行するので、一般の人々に本製品がどんなものであるかを知ってもらう良い機会になると思います」
ニュージーランドを拠点とする本企業のトップを務めるコーカー氏。彼の説明によると、このジェットパックは安全面も全く問題ないとのことだ。
「我々は製品の実際の構造そのものが安全性に資するよう設計しました。フォーミュラー・ワン・レーシングカーとかなり似ていますね。そして最終段階で我々が実際に行き着いたのがこの新しいバリスティック・パラシュートですが、これこそ我々が最高度の安全性を実現したと考える根拠なのです。本パラシュートはとても低い高度で開きますが、緊急時には実際に機体とパイロットの両方を救うことができます」
最新のP12バージョンは、2つのダクテッドファンを駆動するガソリンエンジンを動力とし、120キログラムの最大積載量の運送が可能だ。
刺激を求める富裕層にとっても魅力的であろう本製品だが、その第一の任務は、到着の困難な場所への緊急対応手段、捜索・救助のミッションに置かれている。
その垂直離陸・着陸機能のおかげで、P12はアンテナや電線に覆われた屋上での着陸、狭隘地域内への飛行も可能だ。
30分もの空中停止能力を有することから、同社は本製品をヘリコプターの実用的な代替物であるとしている。中国の航空宇宙産業集団である光启(Kuang-Chi Science)は、同社に対して4000万ドルの出資を提供している。
同社会長のRuopeng Liu博士は熱心に自分で試していた。Liu博士にとっても、本製品を自ら試す日が待ち遠しいようだ。
Liu博士は次のように言う。
「もちろん、私も本製品で飛んでみるつもりですが、それだけでなく、自分用に1台購入しようと考えております。本製品は今まで私が世界中で見てきた機械装置の中でも群を抜いて素晴らしい。みなさんも、きっと気に入ってくれるでしょう」
ジェットパックの最初の納品は、2016年後半の予定。本製品は、その売り上げも飛び上るものになるだろうと、開発者らは自信満々だ。
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