自民・片山さつき氏「早期の解散総選挙あり得る」 橋下徹氏「岸田首相は自民党総裁を辞めるべき」

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ただ、必死に頑張って、地べたを這うようにすると温かい言葉をかけてもらうこともあり、そこがはっきりした県民性、住民性でもあるので、これからどういう風にするか(塩谷氏は)多分悩まれるところだと思うが、あの地域からなられた方、ご苦労されてなられた方で、とてもその人情味のある議員、優しい議員なので。塩谷氏にとっていい(結果になる)ように、というふうに思う人は多いと思う。それが、晩節を汚さないでほしいっていうことになると、(支援者のほうも)厳しい言い方にもなっちゃうのかなと思う。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):自民党では過去にも離党勧告が党紀委員会から出されて、結果としてその後に復党したという議員も多数いるが。

片山氏:まさに郵政民営化の時がそうだった。私は郵政選挙の「刺客」で行って相手に勝ったが、その後、何年かして戻ってきた方は復党している人が多いし、最近のコロナ禍での外出の方(いわゆる銀座3兄弟)もそうなので。ただ、その前提としてやっぱり選挙で勝っていないと残ってないので、その過程は大変つらいものになるが、今回のこの状況はまた新しい状況なので、今までとちょっと要因が違う。

松山キャスター:この一連の裏金問題の中で一番厳しい措置がこの離党勧告の2人になるが、結果として自民党の過去の例のように、また復党するという可能性もある中で、この判断をどう見るか。

小川淳也氏(立憲民主党・前政調会長):私は率直に、再チャレンジの環境が政界にあっていいとは思っている。ただ、そのためにも自ら潔く腹を切って、出処進退を明らかにするということが必要だっただろうし、その意味では、二重三重に塩谷氏は晩節を汚したと言わざるを得ないと思う。なので、形式上、塩谷氏は派閥の座長、世耕氏は参議院の責任者だったということになるが、最大の形式上の責任は岸田首相になるので。宏池会(岸田派)のトップであり、党の総裁でもある。いま非常に自民党内に不満が充満してるのが伝わってくるが、自民党の統治能力そのものが崩壊しているのではないかというふうに私は受け止めている。

小川淳也
(写真:FNNプライムオンライン)

裏金問題、岸田首相に処分なしに対して

松山キャスター:塩谷氏は岸田首相に対しても、総理・総裁としての責任があると、道義的・政治的に責任があるという言い方をした。自民党内にも岸田首相自身が責任を取るべきなんじゃないかという声はあったようだが、このあたりは?

橋下徹氏(番組コメンテーター、弁護士、元大阪府知事):それは当然のことだと思う。民間企業で、組織がこれだけの不祥事を起こして、トップが辞めないなんていう民間企業はあるのか。岸田首相が責任取らないということになれば、今後、日本において民間企業が不祥事を起こした時に行政として指導できない。だから、僕はもうこれは岸田首相が責任何もなしなんていうのはもう信じられない。

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