「やる気なくても勉強はかどる」スゴい"脳の取説" 「忙しくて誘惑が多い大人」こそ試してほしい

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また、習慣化を早めるには状況をかしこく選ぶことも大切です。1日のうち、いつも変わらず確保できる時間を学習にあてるようにしましょう。(267ページより)

20〜60分で終わることをする

人は壮大な目標を前にすると怖気づき、なかなか一歩を踏み出せないもの。しがたって、そんなときには目の前の目標を小さく切り分けることが大切だという。目標が大きいと、「うまくできそうもない」というような思いが先に立つため、先延ばしにしがちなのである。

そして忘れるべきでないのは、「やることリスト」をつくること。

① やることリストの1番目には常に「今日のやることリストを書く」と書く。必須の日課にする
② 昨日のやることリストを見て、終わっていない項目を今日のリストに加える
③ スケジュール帳で課題を見つけ、必要に応じてやることリストに入れる。スケジュール帳をちゃんと使えていれば、現在の日付に「今日から1週間後に政治学の試験、7〜11章」のような、今後の課題や試験についてのリマインダーが書かれているはず。そうしたリマインダーを再確認するいい機会だ。2、3週間先まで確認すること
④ 大きめのタスクは、必要に応じて小さく分割する
⑤ 「やることリスト」を見渡して、どのタスクから手をつけるか順番を決める
⑥ 取り組んでいる最中に新たなタスクをやる必要があることに気づいたら、それをリストに加える。たとえば、テストの準備で参考書を作成しようとしたときに、授業ノートの再構成をし忘れていたことがわかったら、それをリストに加える
(252〜253ページより)

やることリストの各項目は、20〜60分で終わるくらいにまで小さくするといいそうだ。ただし、この「20〜60分」というのは絶対的なものではなく、研究に裏づけられた数字というわけでもない。重要なのは、「簡単だ、たいしたことない」と自分を錯覚させることなのである。

やめてもいいから始める

人は、「感情がポジティブとネガティブのどちらの方向へ反応するか」はだいたい判断できるものだ。しかし、その強さや長さを過大評価しがちでもある。

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