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そのパーパス、トップの自己満足になってないか 現場の声を聴いている「つもり」が危ない

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SOMPOホールディングスの櫻田謙悟グループCEO
SOMPOホールディングスの櫻田謙悟グループCEOは、パーパス経営を熱心に進めたが不祥事を防ぐことはできなかった(撮影:梅谷秀司)

1月26日に開かれたSOMPOホールディングス(HD)の記者会見。ビッグモーター社の保険金不正請求に目をつぶり、取引を再開した問題を受けて、グループCEOで取締役代表執行役会長の櫻田謙悟氏が3月末で退任することが発表された。

この会見で印象に残ったのは、経済同友会の前代表幹事でもある櫻田氏が36回も口にした「パーパス」という言葉だ。

社会における会社の存在意義(パーパス)を定め、それを軸に経営する「パーパス経営」は近年注目を集めるようになった。日本経済新聞の朝刊でパーパスという単語を検索すると、2017年、18年とも0件だったのが、19年に4件、20年に21件、21年に35件、22年には74件と増加。23年も53件使われている。

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