東大院卒・元LINEトップ営業27歳がおにぎり屋に "即転身"の理由、「肩書は守るものじゃない」

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なぜ順調だった大手企業の仕事を辞め、全くの未経験で「おにぎり」の世界に飛び込んだのだろう。

おにぎりの可能性を信じ、世界一を目指すと決意

私は今「世界一のおにぎり屋」を目指しています。

目指すならば1番。わざわざ2番目を目指さなくてもいい。なれるかどうかを考えるよりまず、1番を目指し続けることが重要だと思っています。

だから、大学は東大を目指しましたし、「日本一のプラットフォーマーになりたい」と思って新卒でLINEに入社しました。

でも入社2年目のとき、転機が訪れました。大学の先輩である、まん福ホールディングスの加藤智治社長から「世界一を目指す、おにぎり屋の代表をやってみないか」と電話をもらったんです。

驚いたけど、すごく魅力的でチャレンジングなお話だったので、単純に「面白そう!」とワクワクしましたね。

それと、「おにぎりは世界で通用する」という社長の言葉に納得できたのも大きかったです。

海外では“washoku(和食)”という言葉が通じるくらい日本食はメジャーでヘルシーなものとして認識されていて、“sushi(寿司)”や“ramen(ラーメン)”が公用語になるくらい広がっています。

そんな中、日本発のファストフードはまだほとんど存在しない。誰でも手軽に食べることができて、比較的簡単に作ることができるおにぎりは、ハンバーガーやサンドイッチと同じくらい市場が広がっていくかもしれない。

だからこそ、「おにぎりって想像以上に伸びしろがあるのかも」と思ったんです。

LINEで「日本一のプラットフォーマー」を目指すこともできたけど、大きい組織なので正直かなり時間がかかると感じていて。そんなときに声を掛けてもらえるなんて、こんなチャンスは人生で何度もあることじゃない。

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