月12万の生活費、都内新築→団地に越した人の生活 おひとりさま女性2人の"至高のわが家"を拝見

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震災後の物が散らばった部屋(写真:週刊女性PRIME編集部)

元来、“収納大好き人間”。以前の部屋では、サイズを測って買ったケースを並べた美しい収納に満足していた。しかし、

「地震を経験し、収納をいくらきれいに整えても、今の自分に不要なものをため込んで暮らしていてはダメだと気づきました」

地震後、街中に出されたゴミを見ると、壊れたものだけでなく、明らかに“いらないもの”であふれかえっていた。いかに多くの人が自分と同じように不要なものと一緒に暮らしていたのかを実感したと振り返る。

「部屋にある大量の不要品は、ただ部屋を雑然と見せるだけでなく、時には自分の命を危険にさらす物に変わる瞬間があると、多くの人が気づき、震災後に手放したのだと思います。

どんな物でも“大切にしなければいけない”、“捨てるのは悪だ”という考えは、地震によって強制的にリセット。自分に必要ではなくなったものは、手放しながら暮らすべきだと思うようになりました」

必要なものだけとはいえ、雑然としていた玄関。靴も厳選して、収納もコンパクトなものへと変更。季節の花を飾ることも忘れない(写真:週刊女性PRIME編集部)

部屋が広いとムダを生むだけ

「実は震災の前は、もう少し広いところに引っ越したいと考えていた」とアパさん。しかし、今の自分に不要なものをそぎ落としていく作業を進めると、今以上の部屋の広さは必要ないと思い始めた。

「むしろ、スペースがあると無駄が多くなるとわかりました。家賃も水道光熱費も高くなるので、コスパが悪いのです。それに、広い収納があれば、意図せず物が置けてしまい、物が物を呼んでしまう。デメリットが大きいと感じるようになりました」

リビングといえばソファ、テーブル、テレビといった固定観念を外し、本当にお気に入りのみを追求した空間に(写真:週刊女性PRIME編集部)
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