「子どもの学習意欲」がどんどん高まる親の語り方 好奇心を掻き立てるストーリーテリングの方法

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モンテッソーリ教育といえば、いわゆる「教具」を用いて、やり方を「提供」して見せることがメイン……とお考えの方も多いと思いますが、決してそうではなく、教具がなくても、小学生(児童期)になっても、こんなふうに大人が子どもにしてあげられることはたくさんあるのです。

家庭でもできる「物語」とは?

こうした「物語(ストーリーテリング)」は、おうちでママやパパにしていただくこともできます。もし話すことが得意なら、ぜひ子どもの興味を搔き立てる「ストーリーテラー」になってみてほしいと思います。

難しく考えなくて大丈夫です。子どもが興味を持ちそうなことや、自分が「面白い!」と思っている事柄について、くわしく調べて、5分程度の物語にまとめます。可能なら、イラストや写真を用意して、それを見せながらお子さんに話してもいいでしょう。

物語の内容は、基本的に事実に基づくものを選びます。例えば、「種なし果物はどこから来たか知ってる?」「この古生物が生きていた時代って、どんなだったと思う?」「パソコンの発明者って誰か知ってる?」「北半球から南半球へ初めて航海したとき、どんなことがあったと思う?」「レオナルド・ダ・ヴィンチって、どんな人だったのかな?」などなど。

「何を話せばいいのかわからない」という方もいるかと思いますが、大人が子どもに話せることは、いくらでもあります。宇宙の始まりのこと、初期の地球のこと、昔の人間の暮らしについて、古生物や恐竜のすごさ、ある生きものの一生、命がけで海を渡った人たちのこと、私たちが今使っているものをつくった人のこと……などなど。物語をきっかけに、子どもが、宇宙の不思議や、自然の不思議、動植物や人間のすばらしさに関心を持てる話題を選べるとベストです。

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