沖縄「地価バブル期超え」エリア続出の潜在力 2023年の基準地価上昇率は全国トップに

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人口も大幅に増えた。合併後ほぼ一貫して増え続け、今年1月の人口は3万2630人。合併後17年で23%も増加した。しかも、今年の人口に占める子ども人口(0-14歳)の割合は19.9%にも達する。全国平均が11.5%だから、いかに子どもの多い町であるかがわかる。明るい展望が見えてくるようだ。

基地の町・北谷は8万円台の地価が13万円台に

町の面積13.91平方キロメートルのうち51.6%を米軍基地が占めている「基地の町」として知られる北谷町もバブル期からさらに地価が大きく上昇した。住宅地は12万6200円と1.77倍に、全用途は13万4300円と1.52倍になっている。北谷から那覇はマイカーで約40分、バス利用で約1時間という立地だ。

北谷町はある住宅メーカーの住み心地ランキング上位の常連で、沖縄県内では5年連続で1位になっている。アメリカンカルチャーが展開する高級リゾート地としても有名で、多くのリゾートホテルのほかに、返還された米軍基地跡にできた都市型商業用リゾート施設「アメリカンビレッジ」は人気スポットとして若者や観光客を引きつけている。

ネットで住宅価格を調べると土地面積120平方メートル、建物面積95平方メートル、間取り3LDK、カースペース3台という新築物件が約5000万円で販売されていた。中には建物面積125平方メートル、築2年のプール付き物件が1億5000万円で販売されていた。

アメリカンビレッジ
アメリカンビレッジは人気スポットに(写真:changmi/PIXTA)
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