33年ぶり復活「F-ZERO」にファン熱狂の納得理由 懐かしのレースゲームがバトルロイヤル形式に

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そもそも「F-ZERO」シリーズはほとんど音沙汰がなかった。スーパーファミコンのタイトルとしては33年ぶりの復活であり、シリーズとしても19年近くのブランクがあったのだ。

任天堂のレースゲームといえば、「マリオカート」シリーズがある。ましてやNintendo Switchの『マリオカート8 デラックス』は5546万本(記事執筆時点)も売れており、まさしく爆発的な人気を誇る。ほかのレースゲームはあまり必要ないというのが実情なのだろう。

懐かしさで楽しめる人もいる

とはいえ、「マリオカート」と「F-ZERO」は別物である。

後者のファンはずっと新作を待ち続けており、ようやく新しい動きがあったと喜んだ。また、33年前のゲームが復活するとなると、単純に懐かしさで楽しめる人たちもいるわけだ。

F-ZEROのレースシーン
登場するマシンも当時と変わらない(画像は任天堂公式サイトより)

この溜めに溜めた復活は大きな喜びを生み、元・任天堂のゲームクリエイター今村孝矢氏(「F-ZERO」シリーズなどのアートディレクションを担当)も「THANK YOU! Nintendo!」と感謝のイラストを公開している。

ゲームの歴史は徐々に長くなっており、そのなかで続きが出なくなってしまったシリーズ作品もたくさん存在する。それが復活するというだけで、大きな喜びが生まれるのだ。

とはいえ、復活したところで肝心のゲーム内容がつまらなかったら意味がない。いまいちなゲームであれば、それこそシリーズにトドメを刺してしまうし、ファンも失望するだろう。

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