女子大生悩む!「とにかく自信がありません」 まずは"自分の二重構造"を理解しよう

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この記事は、テレビ、ラジオなど各種メディアで活躍する精神科医・名越康文の公式メルマガ「生きるための対話」からお届けしています。(写真:tooru sasaki / PIXTA)
[Q] 自分に自信が持てません
大学生女子です。自分に自信が持てません。
何かを発言しようと思っても、無視されたらと思うと、自信がなくなって積極的になれません。授業でプレゼンをした時も途中で自分の言っていることに自信がなくなり訳がわからなくなって、同じグループの他の人に途中から代わってもらいました。
どうすればもっと自信をもって自分の意見が言えるようになりますか?

 

[A] 2種類の「自分」のどちらを信じるか

自信というのは「自分を信じる」と書きますので、「自信がない」というのは「自分を信じることができない」ということになります。ではなぜ「自分を信じる」ことができないのか。それは「自分」についても、また「信じる」ということについても、ほとんど何も、正確なことを知らないからです。それはあなただけではありません。

多くの人が漠然と「自信が持てないなあ」という悩みを抱きながらも、改めて「自分って何なんなのか?」「信じるってどういうことか?」ということを問われると、絶句してしまう。それくらい僕らは「自分」についても、「信じる」についても、何も知らないのです。

「自分」が持つ二重構造

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

まず「自分」について。僕の心理学では、『自分』には二重構造があると考えます。普段、あなたが実感している「自分」というのは、表層にある自分。それは「心」と言い換えることもできます。

心は常に感情的で、揺れ動いています。嫌なことがあれば動揺し、一人で考え事をしては、不安にさいなまれている。『自分』の表層には、そういう不安定で、感情的な「自分」がいるのです。

多くの人は「自分」というと、この「自分の心」をイメージします。そんな不安定で、頼りないものを「自分」だと思っているうちは、どうしたって確固たる「自信」を持つことはできません。

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