大谷翔平がテレビCMで「圧倒的人気」を集めるワケ CM好感度調査で現役アスリート初のトップ10入り

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WBCの際に大谷選手を起用した企業のCM効果はどうだったのか。セールスフォース・ジャパンのCM「次の世界へ。失敗の数だけ、成長できる。」編のCM好感度は同社最高スコア。コーセーのコスメデコルテ「自分が整う」編は美容液「リポソーム」の売り上げアップ、ニューバランス ジャパンのニューバランス「球場」編は好感度が自己最高を獲得した。

大谷選手の特徴は、ターゲット層以外にも男女幅広い階層から支持を得ていることだ。コーセーCMのコメント欄には「大谷選手の肌がきれい」というのもあった。

大谷選手の失敗にフォーカスしたCMの狙い

大谷選手を出演させ知名度アップを狙ったという企業のひとつ、顧客管理システム企業・セールスフォース・ジャパンの「次の世界へ。」シリーズを制作したクリエィティブ・ディレクターを務める電通の郡司音氏に、なぜ大谷選手を起用したか話を聞いてみた。

「大谷さんは(二刀流などで)象徴的なトレイルブレイザー、先駆者なんです。セールスフォースもデジタルの力でより良き社会にしようと、先駆者を目指している。大谷さんはスーパースターであると皆知っているので、あえて僕らと同じ一人の人間であるところにフォーカスしたいと思った。僕らと同じ悩みや、僕らと同じ葛藤を抱えながらきっと生きているだろうっていうのが、企画のスタートでした」

調べてみると、大谷さんの数々の失敗データが集まってきた。でも昨シーズンに10勝30本塁打を達成し、1シーズンでこれを記録した選手はメジャーリーグ初、日本のプロ野球界でもいないこともわかった。

「今若い人を含めてバランスがいいというか、失敗しない子がすごく多いなと思って。バランス重視の技術は上がったなと思うが、アニマルスピリットだったり、チャレンジする心だったり、そういうマインドが失われているんじゃないかという思いがあったので、失敗の数だけ成長できるんだよってメッセージを送ろう。それを大谷さんの姿に重ね合わせようと思いました」

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