"7つの悪手"「山下達郎氏の伝え方」失敗の典型だ 大炎上は必然「危機管理の失敗事例」に学ぶ教訓

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【3】「もともと持っているイメージ」との乖離

私の人生の中でも、彼の音楽は、デートや別れや挫折やワクワクする出来事のすぐそばに常にあって、寄り添ってくれた存在でした。

そのメロディーを聞くだけで、脊髄反射的に人生の様々なシーンが浮かんでくる。そんな特別な存在だったわけです。

とにかく、おしゃれでポップで、カッコよかった

それゆえに、なぜか勝手に「因習とか慣習とかに縛られず、ダメなものはダメと言う人という自由人」というイメージが作り上げられていた節があります。

「イメージとのギャップの大きさ」にガッカリした人も

業界全体として、性加害問題に、ダンマリを決め込み、言論封殺・統制のような状態にあっても、ちょっと斜に構えた彼なら「ダメなものはダメ」と言ってくれるんじゃないか、などと勝手に思い込んでいたわけです。

そういった比較的クリーンなイメージだったがゆえに、その「ギャップの大きさ」にガッカリした人も少なくないでしょう。

「自分のイメージや期待される役割、求められているコミュニケーションスタイルに無頓着で、期待を悪い意味で裏切ってしまった」のが「3つめの悪手」です。

次ページ「憶測」「忖度」など「ネガティブワード」を連発
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