「不倫のバチが当たった」婚活中30代女性の涙の訳 既婚者とわかって付き合う人の言い分と「後悔」

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それから数日後また連絡があり、「たつおさんがわかってくれました」という報告が来た。

「『過去はどうでもいい。今のやよいちゃんが好きだし、これからの2人の時間を大事にしていこう』と言ってくださいました」

その後、たつおからプロポーズをされ、それを受けてやよいは成婚退会していった。そのときにこんなことを言っていた。

「たつおさんと結婚できることになったとき、もしたつおさんが不倫したら? って考えたんです。そのときに子どもがいたら、私はどんなにつらかっただろうって。私は、そのつらさを不倫していた上司のご家族に味わわせていたんですよね。長い結婚生活のなかで、これからいろいろあると思うけれど、たつおさんを裏切るようなことは、絶対にしたくないです」

結婚するときには、誰もがこう誓って夫婦になっていくのだが、年月の流れとともに、この初心を忘れてしまう人が多いのだ。

多大なリスクが伴う不倫なのに

不倫によって家族が崩壊するという話はよく聞く。社内不倫であれば、さらに職場を追われたりすることもあるだろう。

芸能人や有名人が不倫した場合、大きな仕事や契約がキャンセルとなったり、番組を降板させられたり、出演作品がお蔵入りになったり、多額の損害を被ったりする。さらに、ネット社会の今は、まったく関係のない一般の人たちからも誹謗中傷されたりする。脅迫じみた電話や嫌がらせを受けることもあるかもしれない。

不倫には多大なリスクが伴うのに、不倫する人たちは後を絶たない。

誰もが、“不倫はしてはいけない恋愛”と頭でわかっているはずなのに、当事者になると不倫に夢中になる。それは、人を好きになる感情というのが、理屈や理性では止められないからだろう。そして、相手に夢中になっているときというのは、それが不倫であっても、自分の都合のいいようにその状況を解釈し、気持ちを燃え上がらせていく。

しかし、恋愛の情熱は独身同士の恋愛でも、不倫でも、永遠に続くわけではない。いつかはなだらかになり、緩やかに下降線をたどっていく。

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独身者同士が恋愛し、それが結婚につながった場合、高まった情熱はなだらかになり下降線になったとしても、そこには“家族愛”という別の形として築かれている。

現在独身で不倫をしている人たちは、10年後、20年後の自分をイメージしてほしい。そのときに不倫相手に変わらぬ気持ちでいられるかどうか。

筆者は仲人だからあえて言うのだが、恋愛をするなら独身相手を選び、結婚をして家族を作り、家族の愛を育てたほうが幸せではないだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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