結婚に刺激求めた41歳彼女が南国で手にした生活 9歳下の外国人夫とのフィリピンでの暮らしのリアル

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年上の余裕と策謀を持っている直子さんだが、ジョセフさんとの結婚を決めたのは「一緒にいたら刺激的で楽しそう」という理由だけではない。嫉妬が激しい分だけ愛情が深いことを実感できているからだ。

「私は特に外国人男性が好きなわけではありません。でも、日本人の男性と付き合っていたときは愛情表現がわかりにくくて、本当に私のことを好きなのか不安になりました。夫はいつも私を優先してくれて、I Love Youと言って守ってくれるんです。両親から受ける愛と似たようなものを感じています」

2人は2020年に結婚する予定で、フィリピン内で式場も決めていた。しかし、直子さんが一時帰国中の3月にフィリピンがコロナ禍でロックダウン。直子さんはマニラの自宅に戻れなくなってしまった。

「いい加減にヤバい」

「最初の1年間は正直言って楽しかったです。東京には両親も友だちもいて、夫はいないので気兼ねなく会えますから。フィリピンにいるときはいつも夫と一緒だったので……。でも、会えない時間が1年以上になったときに『いい加減にヤバい。このままだと結婚が危うくなる』と焦りました」

再会できない状態でも国際結婚をする方法はあった。しかし、直子さんとジョセフさんは2人で手を携えて婚姻届を提出したいと思った。ちょうど2年後の2022年3月にジョセフさんが来日。しばらく2人で過ごしたのちに無事に結婚を果たした。

結婚してからも「好きなように生きたい」という気持ちは変わらない直子さん。ジョセフさんと話し合い、マニラを離れて現在のリゾート地に移り住むことにした。

「海が好きだからです。日本で働いていた頃も毎年夏には海の家でアルバイトをしていました。マニラは海から遠いし、家賃は高いし、日本人コミュニティーもあるので煩わしいことがあります。もっとのどかな暮らしがしたいなと思って引っ越すことにしました」

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