日本の大学生が知らない「グローバル就活」とは 「海外インターンシップ」の体験事例を紹介

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未経験の環境に飛び込むことを恐れなくなりました。海外は日本と文化や言葉が違いますし、自分が今まで育ってきた環境とまったく異なります。ましてやコロナ禍で、本当に参加できるのかどうかも分からない状況でしたが、無理やりにでも行ってしまえば、何とか生きていけますし、いろいろな挑戦ができます。今後も不安な状況があっても、思い切って飛び込める自信がついたと思います。

就職活動ではインターンシップの経験を主にアピールしました。具体的には、イベント開催に向けて現地スタッフとともに日米の企業誘致活動に奔走したことを話しました。目標とする数の企業がなかなか集まらなかった苦労や、そこにアプローチするための工夫、インターンシップを終えて得たものなどを話し、第1希望の総合商社から無事に内定をもらうことができました。(協力:SKYUS)

ニューヨークでのインターンシップの様子(写真:SKYUS)
ここがポイント!
Kさんのホストカンパニーは、日本の伝統工芸品を文化の架け橋として、米国へ、そして世界へ発信することをミッションとしている企業です。日本人としての強みを生かせることは、海外で働く上で大切な要素です。インターンシップ中の苦労や壁にぶち当たったエピソードが、グローバル就活の面接の際に企業に響くのです。Kさんのように、壁に当たった後の具体的な工夫や対策、どのようにして乗り越えたかの体験がアピールにつながります。

アジア研修型インターンシップのケース

グローバルな世界でもやっていける自信がついた
K.F.さん(男性、参加時は大学生)
内容:ベトナム・ホイアンでの武者修行インターンシップ

私は関西にある公立の小中高に通いましたが、「グローバル」「ビジネス」という2つのキーワードに漠然とした関心があり、関東の大学の国際系学部へ進学しました。

入学して、学生団体に所属し、活動する中で、ベトナムで行われる海外インターンシップの存在を偶然知り、1年生の夏休みに参加しました。インターンシップの内容は、ベトナムに2週間滞在し、レストランや語学学校など、現地の店舗で企画を1つ立案し、実際に販売するところまで手がけるというものでした。最終プレゼンテーションでその企画の成果を発表し、認められれば自分たちが帰国した後も商品がその店舗に残るというプログラムでした。

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