運命の相手と出会ってない人に知ってほしい法則 実はこれまで偶然知り合った人の中にいるかも?

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複数の研究によると、結婚やパートナーの存在によって最大7年寿命が延びるという。幸福感の高まりに加え、生涯の伴侶がいるとストレスが軽減し、うつ病、社会的孤立、心疾患のリスクが減り、がんの予防にもなる。また、病気は防げないが、予後には影響する。未婚者は既婚者に比べて、診断時に病気が進行していることが多いのだ。つまり、安定した愛情関係は私たちのためになる。では、どうしたら一生のパートナーを見つけることができるのだろうか。

パートナー選びの正しい方向

パートナー選びは人生における一大決心であり、私たちはそこに膨大な時間とエネルギーを費やす。私たちの恋愛への欲求が、結婚紹介所やオンラインデートサービスといった業界を活気づけている。それでも、満足しないことが多い。多くの人が出会い系サイトで相手を見つけることに成功しているにもかかわらず、45%のアメリカ人は希望より不満が残ったと報告している。

私たちは、自分にふさわしい相手についてよくわかっていないらしいが、これは驚くことではない。私たちがパートナーを選ぶ方法は、科学者にとっても大きな謎なのだ。科学者が言うところの「配偶者選択」は、極めて複雑なプロセスだ。私たちが意識しているのはほんの一部で、残りの部分は意識の外で動いているか、あるいは本質的に予測できないものである。愛が「不可解な化学反応」と言われるのも無理はない。

とはいえ、いくつかのことを押さえておけば、正しい方向に進めるかもしれない。一般的に、私たちが感じる魅力にはいくつかの基準がある。異性愛者の男性は、腰やお尻、ふっくらした唇、優しげな顔立ちを重視し、若さと豊満さを感じさせる女性を好む傾向がある。

一方異性愛者の女性は、引き締まった身体つき、広い肩幅、きれいな肌、くっきりした目鼻立ちの男性を好むが、これらの特徴は、生殖能力と優秀な遺伝子を表していると考えられる。異性愛者の女性は、裕福な男性や、経済力のある男性に惹かれることも知られており、また男女ともに相手の知性を重視することもわかっている。

いずれも表面的なことのように思えるが、これらの資質――美しさ、頭脳、リソース――に対する好みは万国共通だ。ジョージ・クルーニーやアンジェリーナ・ジョリーがセックスシンボルになるのは、生物学的必然なのだ。

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