「バービー人形」批判とアジア系お人形誕生の必然 「素朴な疑問」を掘り下げて洞察を獲得する技術

拡大
縮小

髪の色、目の色、肌の色、顔の形をカスタマイズすると1680通りの組み合わせが可能です。アメリカンガールは品質、人形ごとの洋服・アクセサリー、背の高さ(46cmと大きい人形)等で、高価格(人形1体$115)ですが、他にはないポジションを市場で確立するようになりました。

ところが、驚くかもしれませんが、このように多様性をうたうアメリカンガールでも、2022年まで純粋にアジア系の女の子の顔つきをしたお人形はなかったのです。

アジア系「アメリカンガール」コリーヌ

次の写真を見てください。

アメリカンガールのコリーヌ・タン(撮影:山脇秀樹)

この女の子のお人形の名前は Corinne(コリーヌ)と言います。

マテルが1986年につくったアメリカンガールのブランドでは、コリーヌ・タンがはじめてのアジア系のお人形なのです。

次ページ現代的なプロファイルの女の子
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT