ChatGPTで良い文章書ける人・書けない人の差 要約から文章を作る「逆向き文章法」のやり方

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文語体を求める場合には、つぎのように指示する。

「つぎの内容を**字程度の文語体で書いてください。文語体とは、「だ、である調」のこと」。

このように指示したにもかかわらず、それに従ってくれない場合も多い。とくに、「正式な口語体」にしてくれない場合が多い。文語体の場合も、「だ」とすればよいところを、やたらと「である」にするなど、思いどおりにならない場合が多い。

この問題はおそらく日本語に特有のものであり、アメリカ生まれの生成系AIにとっては苦手なものなのだろう。

3000字書くなら6回程度に分ける

ChatGPTやBingなどの生成系AIでは、入力でも出力でも、字数の制約がある。厳密に定められているわけではないが、日本語の場合、入力、出力とも、2000字以上は処理できないことが多い。

1000字程度なら、多くの場合に問題ないが、答えが途中で切れることもある。入出力とも500字程度までにしておけば、まず間違いなく処理してくれる。だから、例えば最終的に3000字程度の文章がほしい場合には、6回程度に分けることが必要だ。

具体的には、つぎのように進める。

まず、150字程度の要約を書く。これはツイート程度の長さだ。

そして、すでに述べたデータや文体などに関する指示文を最初に置き、500字程度の文章を書くよう指示する。

適切な文章が得られない場合は、要約文を変えて再度試みる。

3000字の文章がほしいなら、上記の過程を6回行う。

そして、ほぼ望みどおりの文章が得られたら、あとは、あなたが推敲する。AIが出力した文章を修正し、構成を変更し、表現を洗練するのだ。そして、あなた自身の文章に仕上げていく。

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