"やせられない人"が陥ってしまう「食事の選び方」 800万人利用の人気アプリの管理栄養士が解説

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プロテイン飲む女性
身体にいいと思っていることが、実は間違っているかもしれません(写真:マハロ/PIXTA)
私たちの体は、毎日食べるものからできています。だからこそ何を選んで食べるかが、充実した人生を送るためにとても大切です。毎日の食事記録をもとに管理栄養士監修のアドバイスがもらえるアプリ「あすけん」は、2007年のリリース以来、2023年現在で累計会員数は800万人を超え、ユーザーの食事記録データは45億件を超えています。
そこから見えてきたのが、ダイエットに成功したユーザーの方々は特別な食事制限をすることなく、毎日の食事をうまくコントロールしているということ。
「あすけん」の管理栄養士・道江美貴子氏の著書『結局、これを食べるが勝ち』(ワニブックス)より一部抜粋・編集のうえ、いつ食べるか、何と食べるか、何に置き換えるかなど、日々のちょっとした「賢く選ぶコツ」を解説します。

ケーキはごはんの代わりにあらず!

おやつはどっち?
出所:『結局、これを食べるが勝ち』より

甘いものをやめたくないからと、米などの主食と置き換えるのは危険! 白米は砂糖と同じという理屈は大間違いです。

甘いものに含まれるブドウ糖やショ糖などの砂糖類は、消化吸収がスムーズでダイレクトに血糖値を上げます。

一方、ごはんなどの穀類の糖質は、多糖類と呼ばれ10個以上の糖類がくっついている構造をしているため、砂糖に比べてゆっくりと体に取り込まれるので、糖質量は同じでも、太り方はまったく違うのです。

だからといって、おやつを食べるなとは言いません。食べるなら、1日のうちでもっとも脂肪になりにくい10~15時に。

これは、脂肪の合成を促すBMAL1という時計遺伝子が、14~15時に一番減少するから。そもそも午前中は代謝が高いので10~15時は太りにくい時間帯と考えて。

逆に22~深夜2時は、BMAL1が多くなる危険な時間帯。深夜のデザートは最悪の食習慣なので要注意!

脂肪の合成を促すBMAL1の1日の変化
出所:『結局、これを食べるが勝ち』より
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