映画「アバター」に込められたディズニーの期待 2023年には「100周年」、話題作も続々登場する

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――そういう意味でディズニーの理念と、ジェームズ・キャメロン監督の哲学は合致しているということですね。

環境問題でいうと、ジムはスタジオの上にソーラーパネルをつけて、撮影は全部、自前のエネルギーで行いました。それから彼はビーガン(完全菜食主義者)なので、動物系はいっさい口にしない。ケータリングも全部がビーガンフードでした。

監督の哲学が込められている

もちろんスタッフにそれを強要するというわけではなく、大豆などの、野菜ベースのソーセージなども用意されていたそうです。彼は、自分ができることをやってきた人。だから彼が作る映画にもそういったメッセージが込められているのだと思います。

目黒敦(めぐろあつし)
2011年5月にミュージックとコンサート担当のゼネラルマネージャーとしてウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社に入社。2017年12月に現職域においてエグゼクティブディレクター/チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)に就任。2019年にバイスプレジデントに昇進し、バイスプレジデント&ゼネラルマネージャーとして、日本におけるディズニー、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、そして20世紀スタジオのライブ・アクションとアニメーションの全映画作品に関する配給とマーケティングを統括。ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズのリーダーとしての役割を拡大。『アベンジャーズ・エンドゲーム』、『アラジン』(実写)、『トイ・ストーリー4』、『ライオンキング』(実写)、『アナと雪の女王 2』、そして『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などの作品をヒットに導いた。
壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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