【産業天気図・スーパー/コンビニ】勝ち組専門店と負け組スーパー。注目は100円コンビニ!

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●お天気概況
 スーパー、コンビニとも苦戦が続こう。4月まで既存店ベースでは、スーパーが14カ月、コンビニで9カ月連続の前年割れ。客単価の下落傾向が続く一方、出店競争により売り場面積の拡大が止まっていない。その点では、小売り業界が自らの首を絞める構図も。イトーヨーカ堂、イオンといった総合スーパーは今2005年度、業績回復を見込むが、前期の在庫処分効果やコスト減頼みの面が強い。コンビニ各社も既存店の弱含みを高水準の出店でカバーする構図だ。

●今後の注目点
 年金や増税問題など先行き不安につながる材料が多く、「消費の本格回復は当面見込めない」との見方が大半。その中で小売り各社の業績は2極化の傾向をさらに強めそう。しまむらやニトリといった特徴ある専門店が伸びる一方、スーパー業界は競争激化が続く。コンビニはローソンの100円ショップなど新業態の行方に要注目だ。
【並木厚憲記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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