【産業天気図・百貨店】大都市主導で回復!が、勝ち組・負け組の格差拡大も進行中

●お天気概況
 百貨店業界は一時の最悪期からは脱したが、本格回復とは言えず、伸び悩んでいる。日本百貨店協会によると、全国百貨店の4月の売上高は前年同月比0.04%増と、わずかながら3カ月ぶりにマイナスから脱した。特に東京や大阪など6大都市が1.4%のプラスとなり、大都市主導の回復がうかがえる。また同業内でも勝ち組と負け組の格差が鮮明になりつつあるのが特徴だ。大手では衣料品が好調の伊勢丹や、本格投資の再開を打ち出した高島屋などが勝ち組。一方で、横浜など4店を閉鎖した三越などが負け組と言えようか。

●今後の注目点
 スーパーが食料品強化でしのぎを削る中、今後の勝敗のポイントは衣料品だ。この分野ではファーストリテイリングなど、かつて飛ぶ鳥を落とす勢いだった専門店すら、新機軸を見い出せずにいる。伊勢丹ではメンズに強い新宿店、松屋では改装が成功した銀座店など、各社の旗艦店でいかに強みを発揮できるかがカギ。また昨年は台風や残暑、年末の暖冬など、異常気象が大きく響いた。こればかりはどうしようもないが、今期にプラス成長できるか、天候からも目が離せない。
【大野和幸記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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