なぜ上司にハッキリものが言えるのか?
イケアのオフィスを訪れた人が驚くことのひとつに、従業員みんなが、すごく自然体ということがあるかもしれません。相手が上司であろうと、自分の意見ははっきり言う。人の顔色を見て意見を変えるといった過度な遠慮はありません。とにかくフラットで垣根がないのです。
オフィスの中では、ぱっと見、誰が社長で誰が部長かは、外の方にはほぼわからないと思います。中の人でも、勤務年数の少ない人は知らないかもしれない(笑)。「私、人事部長のイズミカワです!」なんて話すことは社内ではないですから。いつも「レイカでーす!」って言っています(笑)。
CEOと従業員が一緒のランチタイムの風景など、一風、変わっていて面白いかもしれないですね。CEOのピーターが「ピーターです!」と言って日本語で一生懸命おしゃべりして、その後「レイカもひと言」と振られた私も「レイカです! We believe in people で everyone is seen as a talent だから自分らしく頑張りましょう!」って、そんな感じ。きっと今日入社したばかりの方であれば、私のことを「あのおばさん誰だろう?」って思って、たぶんそれで終わりでしょうね。そういうフラットさです。
突拍子もない意見もすごく歓迎されますよ。私自身も突拍子のないことを言うほうです(笑)。イケア・ジャパンでは2014年9月から「同一労働同一賃金幅」の制度を入れましたが、その相談も、ランチタイムに社長に話したことから始まりました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら