日本と韓国「国歌、国花、お金」に見る驚きの根本差 日本のお札に「明治維新関連の人が多い」深い訳

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日本と韓国の象徴的文化を浮き彫りにするために、両国の象徴である「国歌」「国花」「紙幣」の比較を行ってみた。

その結果、日韓両国の文化的な違いは、その多くが「天皇制+日本の武士道」と「朝鮮半島の儒教文化」に由来していることが見えてくる。

この仮説を、お互いの国の「国民的象徴」の比較を通じて検証してみよう。

日韓の違いを象徴する「国歌」「国花」「紙幣」

【1】君が代(日本)VS. 愛国歌(韓国)

まずは、お馴染みの日本の国歌の分析からだ。

〝君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで〟

「日本の国歌」はご存じのとおり「君が代」であり、天皇の治世がずっと続きますようにという内容だ。

もっともこれは、明治国家がこの歌を国歌に使ったときの解釈で、『古今和歌集』に収められたもとの和歌では、君=あなたのことだとされる。『古今和歌集』でこれを詠んだ人は、自分の和歌が千年もあとに国歌になるとは、夢にも思わなかったことだろう。

これに対し、「韓国の国歌」を分析すると、「君が代」の天皇のように「象徴的な存在」は登場しない

〝東海が乾き果てて
 白頭山が磨り減る時まで
 神の護り給う我が国 万歳
 木槿(むくげ)の花が三千里 華麗な山河
 大韓人よ 大韓を永久ならしめよ〟

この国歌が制定されたのが、植民地支配から解放された直後だったからか、ないしは歌詞がつくられた20世紀初頭がまさに国権が奪われ亡国に瀕していたときだったからか、歌詞に「韓民族の国を永遠に守ってください」的な要素がある。

次ページ次に「国花」を比較してみると?
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