子なしカップルに、結婚の意義はあるか? 12歳年下と再婚した、45歳美人の新生活

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2度目の晩婚はどうなる?(イラスト:堀江篤史)

36歳で結婚して2年後に別れ、45歳で再婚した知人女性がいる。フリーカメラマンの原田真紀子さん(仮名、45歳)だ。「晩婚2回」と聞くと、恋愛好きの熟女を想像してしまうかもしれない。実際の真紀子さんは確かに美人だけど、異性より趣味や仕事に没頭するタイプである。

最初の夫からの、微妙すぎるプロポーズ

新宿東口の居酒屋を予約して待っていると、アフリカの民族衣装のようなカラフルな生地で作った洋服を身に着けた真紀子さんがやってきた。相変わらず個性的だなあ。ただし、人付き合いはいたって常識的な人物だ。約束はきちんと守るし、気遣いもできる。今回は僕と担当編集者のために茶葉の手土産まで持って来てくれた。こんなすてきな女性が30代半ばを過ぎるまでなぜ結婚しなかったのか。

「31歳まで地方で会社勤めをしていて、ようやくフリーになってから上京しました。新しい生活に慣れることも必要だったし、東京はすごく楽しい。しばらく結婚は考えませんでした。実家の母親は20代後半までは『早く結婚しなさい』とうるさかったけれど、東京に行ってからはあきらめたようです。元気でいてくれればいい、という姿勢でした」

とはいえ、美人で感じもいい真紀子さんを周囲の男性が放っておくわけもない。33歳のときに、2歳年下の役者と出会った。前夫の小池彰さん(仮名)である。真紀子さんと彰さんは共通の友人がおり、誘われて演劇を見に行った真紀子さんが彼の演技にほれ込んだことがきっかけで、デートに誘われるようになった。

3年ほど付き合い、36歳のときに結婚。そのときには結婚願望が高まっていたと真紀子さんは振り返る。

「そろそろ結婚して子どもがほしいと思っていたので、『別れるか一緒になるかを決めてほしい』と伝えたら、『今すぐ別れるつもりもないので結婚しようか』という返事でした」

なんとも消極的なプロポーズではあるが、それで幸せな結婚生活が送れるならば問題はない。しかし、ふたりの新婚生活は当初から不穏な雰囲気だったようだ。

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