ブルーゾーン ダン・ビュイトナー著/仙名紀訳
100歳を超える長寿者の多い地域をブルーゾーンと呼ぶが、その現地調査記録である。訪ねたのはイタリアのサルデーニャ島、沖縄、アメリカ南西部のロマリンダ、コスタリカのニコジャの4カ所。長寿者や住民との対話によって長寿の秘密を探ろうという狙いのもと、長寿者の日々の生活、食事、ライフスタイル、ものの考え方、家族関係、住民同士のつながりなどを調べている。取材する側、される側双方の細やかな描写が続き、テーマに即したゆったり感が楽しめる。
世界の100歳人に学ぶ健康と長寿のルールとして集約されるのは、(1)適度な運動、(2)腹八分目、(3)植物性食品の勧め、(4)適度な赤ワイン、(5)目的意識、(6)人生をスローダウンする、(7)なんらかの信仰心、(8)家族最優先、(9)人とつながる。もう一つ、笑いも大事だが、特に(5)~(9)は説得力がある。都会人のための助言もあり、(9)のルール中たとえ三つか四つでも実行できれば人生、変わってくるだろう。(純)
ディスカヴァー・トゥエンティワン 1890円
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