スカイマーク、「夏ダイヤ」に映る3本の曙光

最新運航表から"再生のシナリオ"を読み解く

窮地が続くスカイマーク。夏ダイヤから読み解けた、再生へのシナリオとは――。

LCC(格安航空会社)との競争激化や新機材「A330」の導入に伴うコスト増により、経営不振に陥っているスカイマーク。最新鋭機「A380」の購入取りやめをめぐるエアバスとの違約金交渉も難航しており、今後も資金繰りに窮するリスクを抱えている。

それだけに3月29日から始まる「夏ダイヤ」は、同社の今後を左右する重要なものとなる。スカイマークが1月21日に発表した夏ダイヤからは、同社が収益改善に向けて動き出した姿が透けて見える。注目すべきポイントは3つだ。

新機材を効率的に運用

1つ目は、スカイマークが昨年から順次導入しているA330の運用。以前から使用していた「B737」と比べ足元やシートの幅が広い「グリーンシート」が同機の売りだ。現在は5機保有しており、主力路線である羽田―福岡線、羽田―新千歳線で使用している。これを2月、3月に各1機ずつ増やし、さらに夏までに10機体制にする。

A330は広めのシートを採用した分、座席数を減らしたため、1便当たりの運航コストが高い。搭乗率が低いと収益を大きく圧迫するのが難点だ。昨年12月時点では羽田―福岡線、羽田―新千歳線とも搭乗率は60%を超えるまずまずの水準だが、「できれば7割くらいまで上げたい。B737での運航分を含めた全社での目標は8割だ」(スカイマーク幹部)という。

搭乗率改善のため、スカイマークは同社として初となる試みに打って出る。客数の多い時間帯にA330、少ない時間帯にはB737と、同一路線で2種類の機材を使い分けるというものだ。A330の運用に余裕を持たせることで、1つの便の遅れが次の便の遅れを引き起こす事態を防げる。ビジネス客にとって発着時間の大幅な遅れは致命的。連鎖的な遅延を食い止めることで、主力路線においてビジネス客の取り込みを図るというわけだ。

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