続報!大塚家具、父娘「激突」の舞台裏

昨年初から両者の対立は抜き差しならかった

大塚家具の創業は1969年。問屋を通さない流通で価格を透明化したうえ、海外からの輸入家具も積極的に取り扱った(写真は有明本社)

大塚家具が大揺れに揺れている(「スクープ!大塚家具で前社長が社長に反旗)。 

2014年7月23日に社長を解任された大塚久美子取締役(46)が、会長兼社長で実父の大塚勝久氏(71)を含む現体制を一新するよう、「株主提案」を検討しているからだ。新体制案が取締役会で承認されれば見送る公算だが、このまま株主提案に発展すれば、異例の展開となる。

解任後、メディアの単独取材に初めて応じた久美子氏は、「経済環境も会社のステージも変わってきている中で、ふさわしいコーポレートガバナンスのあり方を模索している」と明言。自ら再び社長に戻ることも視野に、社内外で取締役の候補者探しを慎重に進めている。久美子氏とともに解任された大塚家具の元顧問弁護士がアドバイザーについているという。

これに対し、勝久氏や長男で取締役の勝之氏(45)らが抵抗するのは必至だ。久美子氏自身が取締役を解任される可能性もある。3月下旬開催予定の株主総会に間に合うようにするには、逆算して、1月28日前後には株主提案を出さなければならない。株主総会を舞台に、創業家が真っ二つに分かれた、異例の委任状争奪戦(プロキシ・ファイト)に発展する公算がある。

資産管理会社で母と兄を追放

取締役の選任と解任は株主総会の決議事項で、株主の過半数の賛同がなければならない。現在筆頭株主の勝久氏は18%を保有。一方、久美子氏側は兄弟姉妹の資産管理会社「ききょう企画」で10%弱を握り、ここが株主提案をする主体になる。

実はききょう企画では、2014年1月、取締役で長男の勝之氏、監査役で母の大塚千代子氏が解任されている。一方、ききょう企画側に残ったのは、5人兄弟姉妹のうち、長女の久美子氏のほか、久美子氏の弟・妹である、大塚雅之氏と大塚舞子氏が取締役に、佐野(旧姓大塚)智子氏が監査役に就任した。父の勝久氏はもともと久美子氏のやり方には反対の立場。つまり「父・母・長男」vs「長女を含むその他兄弟姉妹」の構図だ。さらには続く3月、大塚家具の株主総会では、母の千代子氏と長女の久美子氏が、他の株主らのいる面前で激しく口論をし合った、との指摘もある。

つまり、7月に本丸の大塚家具で久美子氏が社長職を解任されるより前、もう家族間で”前哨戦”は始まっていたというわけだ。

ほかの大株主では、直近で10%超まで買い増した米ブランデス・インベストメント・パートナーズや、5%超を持つ日本生命などの動向が注視されている。

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