アラサーのための戦略的「人生相談」--どうすれば、プレゼン上手になれますか?(その2)


広瀬 一郎

■■第5回 どうすれば、プレゼン上手になれますか?(その2)

高木智彦・仮名 28歳 男性 メーカー勤務


高木:いつも「プレゼンに失敗するんじゃないか。失敗したらどうしよう」ってことで頭がいっぱいになってしまうんです。広瀬さんは、何回も講演しているのですが、緊張しないのですか?

広瀬:いやいや、いまだに講演の前はドキドキしますよ。

高木:本当ですか?

広瀬:講演というのは、大勢の初対面の人前で話すんですから、ドキドキするのは当たり前ですよ。ドキドキするのは、想定内だし、許容範囲内です。

よく考えてください。世の中に失敗しない人間なんていません。失敗は誰でもします。失敗を過剰に恐れていたら、何も始まりません。「失敗が怖くない人」とは、よほどの鈍感か、いい加減な人でしょう。

適度にストレスを感じて、興奮するのは人間としては普通ですし、まして悪いことではありません。ストレスを感じる根拠が理解できれば、過剰な恐れは防げます。手のひらに「人」という字を書く必要はまったくありません。

対人恐怖にせよ、高所恐怖にせよ、事態を把握できなかったり、説明がつかなかったりするとパニックになる人間の業のようなものです。したがって、パニックにならないためには、事態を把握すること、あるいは説明できるようになればいいわけです。

これに対応する方法の一つが、「自己客観化」です。事態について、自分は当事者なんですが、その当事者である自分を外から客観的に見る視点を持つことです。これができると、かなりの範囲の問題解決に役立ちますよ。

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