有料会員限定

すごすぎるバブル接待伝説 一晩で1人20万円超えも

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 最新
拡大
縮小
バブル期の銀座の夜。接待のビジネスパーソンでにぎわい、タクシーをつかまえるのも一苦労だった(写真:東洋経済写真部)

特集「最後の証言 バブル全史」の他の記事を読む

東京・東麻布にあるニュージーランド料理店で、メーカー勤務の昌子さん(51)と向き合っている。仕立てのいいスーツと華やかな柄のスカーフ。親の介護が大変だとこぼしつつも、朗らかさは失っていない女性である。

バブル期は都市銀行の行員だった昌子さん。あのときの接待体験を尋ねると、次のように答えてくれた。

「当時、一部の女性行員の制服は白とブルーのスーツでした。ひざ上のタイトスカートですよ。法人営業の男性行員とセットで動いて、企業経営者の預金獲得を目指すんです。露骨にいえば『喜び組』ですね」

酒が強く、カラオケもゴルフも大好きだという昌子さん。接待するよりも、顧客である経営者にごちそうしてもらうことが圧倒的に多かったと振り返る。

「銀行が強かった時代なので、銀行員を接待するといえば面目が立ちやすかったのです。よく飲んでよく食べる私を連れていけば、なじみの店にも喜ばれるでしょう。銀行の女の子を連れて歩いていることがステータスにもなったのだと思います」

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
最後の証言 バブル全史
阪和興業会長 北修爾
米国は日本のバブルをどう見ていたか
株価、月収、就職人気…
大蔵省も想定外だった
兜町の重鎮2人に聞く
日本のウォール街の今昔
ライフコーポレーション会長 清水信次
ぜいたくするのが格好よかった
支払いは100万円の札束で
ブームの象徴「苗プリ」の今
エス・サイエンス会長 品田守敏
浮かれていられた最後の時代
現地ルポ
元伊藤忠商事社長 丹羽宇一郎
一晩で1人20万円超えも
データで見るバブル期の日本経済
イトマン事件だけではない!
元住友銀行支店長 山下彰則
乱脈融資に反社会勢力とのつながり
横尾宣政×十亀博光 証券OB対談
野口悠紀雄氏に聞く
河合弘之が明かすバブル紳士たちの横顔
最後の証言 バブル全史
今だから話せる狂乱の実像
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内