有料会員限定

ある日突然発症する食物アレルギー 花粉症の人は体質的に要注意!

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
拡大
縮小
イラスト:浜畠かのう

特集「花粉症・アレルギーに克つ」の他の記事を読む

細田晴香さん(仮名)は3歳の頃にピーナツアレルギーを発症して以来、30歳になった現在もその症状に悩まされている。職場の同僚にお土産としてもらうお菓子は、自宅に持って帰り家族に食べてもらう。安易に食べると口の中の違和感や、ひどいときには顔のはれ、呼吸困難などアナフィラキシーの症状が出ることがあるからだ。

受け取ったお菓子の小袋に原材料表示がない場合でも、「せっかくの好意を無にするような気がしてピーナツが入っているかどうか聞くことははばかられるし、入っていたとしてもいらないとは言いづらい」と細田さんは言う。仕事関係者や友人たちとの会食の場合、ピーナツが使われていることが多い中華やインド、アジア料理だと食べられるメニューが極端に少なくて困ることもある。

細田さんのように、乳幼児期に発症し皮膚、粘膜、消化器、呼吸器などに、食べた直後から1時間以内、遅くても4時間以内に現れる食物アレルギー症状を「即時型症状」と呼ぶ。乳児期から幼児期に、卵、牛乳、小麦などで発症した場合は大人になるにつれて寛解する(症状が出なくなる)ことが多いが、ピーナツのほか甲殻類、魚類、ソバ、果物類などは寛解しにくいとされる。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
花粉症・アレルギーに克つ
誤った使用法が蔓延、自己判断は禁物
食物アレルギーの確実な診断法
自己注射薬エピペンをつねに持ち歩く
クラスに1人はアレルギーという現状
除去から「なるべく早く食べる」へ大転換
▶▶Part3 子どものアレルギー
実はアレルギーではないことが多い
せきから移行、発症ピークは40~50代
花粉症の人は体質的に要注意!
アレルギー疾患対策基本法でどう変わる?
▶▶Part2 大人のアレルギー
[INTERVIEW]免疫学の権威・坂口志文
マスク、メガネ、コートなど…
効果の多くは思い込みかもしれない
[INTERVIEW]慶応大教授・渡辺賢治
新品種やカビの力で花粉を抑制する検討も
6年ぶりに新薬も登場、眠くならない商品も
ごはんと一緒に花粉を食べる画期的治療法
▶▶Part1 花粉症/根治も夢じゃない
花粉症・アレルギーに克つ
最新療法で、もはや完治も夢ではない!
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内