実家の片づけ最終章!「墓じまい」の実態

人間関係やおカネの悩みもつきまとう

「都心の樹木葬」ができる東京都港区の高輪庭苑(撮影:今井 康一)

「墓じまい」をご存じだろうか。維持管理が難しくなったお墓を撤去・処分し、新しい場所に移転すること。「改葬」ともいう。いま、実家近くのお墓の「墓じまい」を行う人が増えている。

大阪府池田市、霊園・墓石のヤシロ。墓の処分や移転、事務手続きをセットにした「墓じまいパックプラン」の引き合いが強まっている。今年(2014年)は80件を受注。八城勝彦社長は「田舎の墓を整理したいというニーズは予想以上に大きい」と語る。

利用者の一人で大阪府吹田市に住む石亀昌子さん(82)は、父の出身地である鳥取県から大阪へ墓を移した。「長年、お墓のそばに住んでいる親戚にお寺とのやりとりやお墓の管理をお願いしてきましたが、親戚も年を取り、これ以上お世話を任せるのが忍びなくなっていました。墓じまいをしたことで、親戚や息子に墓守りの重荷を背負わせることがなくなり、本当に良かった」(石亀さん)。

2013年度、お墓を移し替える改葬の件数は全国で約8.8万と、前年度より約1割増えた(厚生労働省「衛生行政報告例」)。こうした墓じまいの考え方が広がり、お墓を移すことに抵抗感がなくなっていることなどが背景にあるようだ。

読者の5%がすでに墓じまいを経験

田舎にある実家を片づけ、売却し、最後に残るのが「お墓」だ。その墓じまいは、実家の片づけのクライマックスといえる。

週刊東洋経済は12月15日発売号で「実家の片づけ2」特集を組むのに併せて、お墓に関するアンケートを実施した。墓じまいに関する質問に回答のあった846人のうち、実際に墓じまいを経験した人が43人、今後墓じまいを検討している人が90人に上った。ちょうど5%の人が、すでに墓じまいを行った計算になる。

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