ソフトバンク、配車アプリに300億円出資

シンガポール・グラブタクシーの筆頭株主に

 12月4日、ソフトバンクは、東南アジアでタクシー配車アプリを提供するグラブタクシー(シンガポール)に2億5000万ドル(約300億円)を出資し、筆頭株主となることで合意したと発表した。2月撮影(2014年 ロイターYuya Shino)

[東京 4日 ロイター] - ソフトバンク<9984.T>は4日、東南アジアでタクシー配車アプリを提供するグラブタクシー(シンガポール)に2億5000万ドル(約300億円)を出資し、筆頭株主となることで合意したと発表した。ソフトバンクにとって、東南アジアのインターネット企業への過去最大の出資となる。

出資はソフトバンクが9月に米国に設立した戦略子会社ソフトバンク・インターネット・アンド・メディア(SIMI)が主導した。出資比率は明らかにしていない。

グラブタクシーは2012年創業。現在はマレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアの6カ国内17都市でサービスを提供しており、数万人の運転手が配車予約を受け付けているという。利用者はアプリからタクシーを予約できる。アプリのダウンロード数は250万件、月間ユーザー数は50万人。

米グーグル<GOOGL.O>からSIMI最高経営責任者(CEO)として迎え入れたニケシュ・アローラ氏は米映画会社レジェンダリー・エンターテインメントへの出資を手掛けたのを皮切りに、韓国ドラマ配信のドラマフィーバーを買収やインドネシアの電子商取引(EC)大手PTトコペディアへの出資、さらにインドのEC大手スナップディールとタクシー配車プラットフォーム事業者オラへの投資を矢継ぎ早に決めるなど、すでにグループの投資戦略で欠かせない存在となっている。

ソフトバンクの孫正義社長は11月4日の決算会見で、アジア地域への投資について「アジアはこれから大きなインターネット革命の波が、特にモバイルインターネットを通じてやってくる」との見通しを示した上で「アジアを中心にインターネットのグループ会社をもっと増やしていくことは重要な戦略だ」と語っていた。

出資比率に関しては「5%や10%を持つような株主ではなくて、30%や40%というような形で筆頭株主になって経営に影響を与えられるレベルの戦略的パートナーとしてやっていきたい」との意向を示している。

*内容を追加します。

 

(志田義寧)

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